• 2025-04-05

NIOの2024年業績、販売伸ばしながらも赤字拭えず

中国の新興EVメーカーの上海蔚来汽車(NIO)が21日発表した2024年業績は、新車販売を伸ばしたことで営業収入は18%増えたものの、営業損益は218億7,400万人民元(4,716億円)の赤字だった。最終損益も224億人民元(4,829億円)の純損失となり、依然として事業赤字から抜け出せない苦しい経営状況にあることを示した格好だ。同社のウィリアム・ビン・リー創業者兼CEOは中国における高級BEV市場でトップシェアを獲得していることと、今年から3ブランド体制での商品投入が収益強化につながると話した。

営業収入は前期比18.2%増の657億3,160万人民元(1兆4,171億円)と過去最高をマークした。新車販売台数は同38.7%増の22万1,970台で、初めて20万台乗せとなった。これにより、自動車販売の収入は同18.2%増の582億3,400万人民元(1兆2,555億円)となった。

売上総利益は64億9,200万人民元(1,400億円)と前期に比べ2.1倍をマーク。粗利率の大幅な改善を示した。経費のうち研究開発費は前期比3.2%減の130億3,700万人民元(2,810億円)にとどめたが、販売管理費が人件費増などにより同22.2%増の157億4,100万人民元(3,393億円)と大きく増えたことで、営業損益は前期に比べ7億8,100万人民元改善しながらも218億7,400万人民元の赤字だった。

同社のウィリアム・ビン・リーCEOは「NIOブランドは年間を通じて、中国のBEV市場における30万人民元超の市場シェアでリーダーとしての地位を維持し、市場シェアは40%を獲得した。『ONVO L60』の市場シェアは発売以来着実に拡大しており、20万人民元から30万人民元の価格の中国のBEV SUV市場でトップ3の地位を確保している」と、順調な事業展開に自信を示した。同時に、「今年は、3つのブランドにとって新しい製品サイクルを始める」とし、NIOブランドとONVOブランドに加えて、今年4月にも「Firefly」の新モデルを発売することで、「将来の国際展開の主要な推進力となる」と輸出分野の強化も見込んでいると指摘した。(2025年3月21日)