ボルボ・カーズは12日、同社初のミニバン「EM90」を発売した。双方向充電が可能な116kWhのバッテリーを搭載し、航続走行距離は最大738kmのBEV。同社のフラッグシップカーとして中国で先行販売し、来年には北米で販売していく計画だ。

「EM90」は、3列シート６人乗りのミッドサイズミニバン。出力200kWhの電気モーターを搭載し、10％から80％までの充電時間は30分未満という。また0-100km/h加速を8.3秒で行えるとしている。高解像度カメラとサラウンドビューカメラ、ミリ波レーダー、超音波レーダーによる全方位センサーセットによる先進運転支援システムを採用した。車室内には計21個のBowers & Wilkinsスピーカーを備えたほか、5G通信接続でさまざまなデジタル体験を可能にした。ドライバー用の15.4インチ・インフォテインメント・スクリーンの中でボルボ・アバターで表示された音声アシスタントを導入したほか、ルーフに高解像度の15.6インチスクリーンを設置しビジネスビデオミーティングにも活用できるという。

同社のジム・ローワンCEOは「EM90によって、ボルボ・カーズは新しい電動MPVでエキサイティングだ」と話した。また、同氏は12日の発表ビデオにも登場。コンパクトEV「EX30」の発表時とともに、説明動画に登場し注目を集めた。