ステランティスは21日、欧州でステランティスの電気自動車(BEV)向けにLFP(リン酸鉄リチウムイオン)バッテリーをCATLから調達する基本合意し覚書を締結した、と発表した。両社は同等の出資による合弁会社設立の可能性も検討していることを明らかにした。
両社は今回の基本合意を戦略的提携と位置づけ、バッテリー技術の共同開発と合わせて将来のバリューチェーン構築も含めているという。このため、合弁会社を設立することも視野に提携を拡充していく可能性もあるという。
ステランティスのカルロス・タバレスCEOは、「CATLはこの分野における業界のリーダーであり、革新的で利用しやすいバッテリー技術をお客様に提供するとともに、2038年までにカーボン・ネット・ゼロを達成するという当社の目標達成に貢献できる」と話した。ステランティスは戦略計画「デア・フォワード2030」で、2030年までに欧州で乗用車でのBEV販売割合を100%に、米国では乗用車と小型トラックのBEV販売構成比を50%にする計画を発表している。