ステランティスが25日発表した2024年上半期(1~6月)決算は、前年同期比11.9%減った新車販売の落ち込みが響き減収減益となった。営業利益率は4ポイント以上下がりながらも10.0%を確保。純利益は同48.3%減の56億4,700万ユーロ(9,754億円)とほぼ半減した。
純利益は半減の9,754億円
営業収益は850億1,700万ユーロ(14兆6,849億円)で、前年同期に比べ13.6%減った。地域別の営業収益では、北米が同16.5%減の383億5,300万ユーロ(6兆6,247億円)、欧州は同14.0%減の299億6,900万ユーロ(5兆1,765億円)だった。マセラッティは前年同期から6億7,800万ユーロ(1,171億円)、率にして51.8%減の6億3,100万ユーロ(1,090億円)にとどまった。
営業利益は84億6,300万ユーロ(1兆4,618億円)で前年同期に比べ40.1%の大幅減となった。販売台数減で47億400万ユーロ(8,125億円)、為替で14億9,300万ユーロ(2,578億円)の押し下げとなった。
期中の販売台数は前年同期比11.9%減の293万1千台で、地域別では北米が同18.1%減の83万8千台と10万台を割り込み、欧州でも同7.5%減の136万7千台に落ち込んだ。南米も同6.2%減の39万4千台となったほか中東・アフリカ、中国・インド・アジアもマイナスだった。マセラッティは同57.5%減の6万5千台に半減した。
カルロス・タバレスCEOは今年、20車種以上の新車の発売計画を披露するとともに、「北米でやるべきことは大きい」と述べ、事業再構築に取り組む姿勢を示した。(2024年7月26日)