
アウディは27日、次世代ハイブリッドシステム「MHEV plus」を発表した。プレミアム・プラットフォーム・コンバッション(PPC)をベースに、電気モーター機能を強化したパワートレーンモジュール(PTG)で、同社の電動化戦略を大きく後押しすることになる。MHEV plusは「新型A5」と「Q5シリーズ」に採用する。
電動駆動性能を軸に大幅な燃費改善を実現
MHEV plusは、いわゆる48ボルトのマイルドハイブリッドシステムで、エンジンをサポートしながら二酸化炭素排出量を削減し、動力性能を大幅に向上させるという。とくに、同システムでのパワートレーンモジュール(PTG)は電気モーターとしての機能を強化することで、電気駆動性能を高め車両の燃費効率性を向上させる。例えば、「A5 2.0 TDI」では最大10g/kmまたは0.38l/100km、V6エンジン搭載の「3.0 TFSI」は最大17g/kmまたは0.74l/100kmの燃費改善が図れるという。
新型A5とQシリーズに搭載
また、動力性能向上も大きなメリットだという。MHEV plusシステムはベルトオルタネータースターターのみを使用し、トランスミッションの出力シャフトに直接取りつけられるコンパクトさが特長で、最大18 kW(24 PS)の電力を駆動に供給することができるとした。これにより、最大トルク230 Nmの発生も可能。同社では時速140 km/hまでPTGを最大限に活用できる走行を実現し、それ以上の速度ではPTGを内蔵のドッグクラッチを介し駆動系から切り離す仕組みだ。さらに、バッテリーマネージメントにも最適化しているとした。
同社技術開発担当のジェフリー・ブコット取締役は「新しいMHEV plusテクノロジーで、お客様のニーズに合わせたPPCベースの新型内燃エンジン車の電動化も推進していく」と話す。なお当面、米国市場では同システム車は導入されない。(2025年1月27日)