• 2025-04-23

メルセデス・ベンツ、ドイツで自動運転の色「ターコイズブルー」で試験運用へ

メルセデス・ベンツは5日、ドイツで自動車運転車を示す色として「ターコイズブルー」の承認を取得し走行試験を始める、と発表した。同社はすでに2023年末に米ネバダ州とカリフォルニア州で試験運用しており、今回欧州で初めて行うことになった。

自動運転車であることを示すマーカーライトは、フロントライトとリアライト、サイドミラーに採用され、自動運転のシステム状況を外から分かりやすくするため特別色を用いることにしている。同社は条件付自動運転とそれ以上のモードでの走行レベルを示す色としてSAEや中国認証となっている「ターコイズブルー」を指定。

メルセデス・ベンツでは2028年7月末まで、今回のターコイズブルーを用いた車両で自動運転テストをドイツ国内で実施する計画だ。メルセデス・ベンツ・グループで開発・購買部門最高技術責任者(CTO)のマーカス・シェーファー取締役は、「メルセデス・ベンツでは、自動運転の開発に全体論的なアプローチを採用し、車両の規模が拡大するにつれて重要性を増す側面を考慮している。マーカーライトの使用と車両と周囲との通信は、メルセデス・ベンツにとって次の進化のマイルストーンとなる」と述べた。

ターコイズブルーが自動運転の色として選ばれた理由は、ターコイズが既存の車両用照明や信号機(信号や非常灯など)と明確に区別でき、混同のリスクを大幅に低減できることと、その視認性により他の道路利用者にも確実に素早く認識されること、としている。メルセデス・ベンツの自動運転システム「DRIVE PILOT(ドライブ・パイロット)」は2024年末、時速95kmまでの速度で条件付き自動運転を可能にする次期バージョンを発表している。(2025年3月5日)