
フォルクスワーゲン(VW)グループは25日、ヴァレオとモービルアイと提携し、運転支援機能を強化すると発表した。ハンズフリーや危険検知など各社が個別に開発したシステムを統合ユニットで制御し、自動運転などの機能強化につなげる。今後の車両アーキテクチャでもあるSDV(ソフトウェア定義の自動車)における協業例となりそうだ。
部品とシステムの調達を合理化しコスト低減へ
VWによると、今回の提携で同社が今後発売するMQBベースの車両ポートフォリオの安全性と運転快適性を向上させたいという。各社が得意とする部品やシステムの調達を効率化するとともに統合する。これにより、VWは運転支援分野でのコスト競争力を高めながら先進運転支援システムをレベル2プラス(強化された部分的な自動運転)までアップグレードしたい考えだ。
レベル2プラスに機能向上にひと役
これにより、高速道路区間でのハンズフリー運転をはじめ渋滞アシスト、危険検知、駐車アシスト、ドライバーモニタリング、360度緊急アシストなどの機能強化を図る。各社の担当分野としては、VWグループは車両の安全性と自動化を進め、運転支援システムの改善につねがる。また、複数のカメラとレーダーをリング状に360度に配置、ハンズフリー運転やスマートパーキング、乗員と歩行者の安全性の向上を図る。ヴァレオは高性能ECU、センサー、駐車ソリューションを提供し、モービルアイはEyeQと高度プロセッサーとマッピング技術を含む同社独自の運転支援システム「Surround ADAS」のプラットフォームを提供する。
ヴァレオ・ブレイン部門のマーク・ヴレコCEOは「ヴァレオでは、運転支援技術の革新を推進することに全力を注いでいる。VW社とモービルアイとともにエンドユーザー向けの、手頃な価格で最先端の高度運転機能を備えたこの完全なソリューションを提供できることを嬉しく思う」と述べ、モービルアイのアムノン・シャシュア社長は「ヴァレオとVWグループと協力し、このソフトウェアとハードウェアを統合したアプローチにより、AIの革新技術を現実世界で活用することができる」と話し、運転支援の安全性と快適性を向上させながら、効率性とコストを改善することができると説明した。(2025年3月26日)