• 2025-04-03

アウディ、シーメンスと世界初の仮想PLCを車体ラインに導入

アウディは27日、独ベーリンガーホフ工場で世界で初めて、車体製造ラインに採用しているローカルサーバークラスター「Edge Cloud 4 Production(EC4P)」シーメンスの仮想プログラマブル・ロジック・コントローラを導入した、と発表した。生産工程の自動化で柔軟なソフトウェアの更新を行うほか、高度なセキュリティを構築する。同手法をネッカーズルム工場にも導入する計画で、新モデルの「Audi A6」の車体ラインへの導入準備を進めている。

シーメンスの仮想プログラマブルロジックコントローラを搭載したEC4Pは、ボディがアウディ・スポーツのベーリンガーホフ工場で製造している「ランボルギーニ」のモデルに採用している。生産の自動化で従来のハードウェアベースのプログラマブルロジックコントローラから置き換える。これにより、ベーリンガーホフ工場は、「デジタル技術の実証実験の場として再びその役割を果たす」(同社)という。また、仮想制御システムで柔軟でデータ主導の生産基盤体制を構築し、場所を問わずリアルタイムで生産管理できるようになるとしている。

仮想プログラマブルロジックコントローラにより、ソフトウェアや新機能の迅速な導入が可能になり、それらの更新や集中管理も可能です。EC4P により、生産プロセスの効率とスピードが大幅に向上します。

アウディの生産担当のゲルド・ウォーカー取締役は「車体製造工程における仮想プログラマブルロジックコントローラの使用は、効率的でデータ主導の製造を目指す当社の360factory戦略における生産性の飛躍的な向上につながる」とその効果を強調する。同社は2023年7月から、同工場でローカルサーバーソリューションEC4Pの試験運用を始めていた。

アウディは、ブロードコム、シスコ、シーメンスの4社が組んで今回の仮想プログラマブルロジックコントローラを開発した。ブロードコムは新たに開発したリアルタイム対応の「産業用仮想スイッチ」とサーバー用の仮想化ソフトウェアを提供し、シスコは産業用ネットワークに拡張したネットワークインフラストラクチャ「Software-Defined Access」を提供したという。(2025年3月27日)