• 2025-05-01

VWグループ、1~3月業績は増収減益。中国不振続く

フォルクスワーゲン(VW)グループは30日、2025年第1四半期業績を発表し、新車販売増で増収しながらも中国での不振と欧州でのCO2排出規制引当金、トランプ関税による輸送コスト負担などがかさみ営業利益は前年同期比36.9%減の28億7,300万ユーロ(4,659億円)にとどまった。通期の業績見通しでは、欧州を中心に新車販売は回復すると予想し、最大5%程度の増収を見込んだ。また、期中のBEV販売が他メーカーが苦戦する中でVWグループは同58.9%増と大きく増やした。

営業収入は前年同期比2.8%増の775億5,800万ユーロ(12兆5,783億円)となった。新車販売が同1.9%増と増えた一方、中国市場の不振で伸び悩んだ。営業利益は同36.9%減の28億7,300万ユーロで。自動車事業では、営業収入は同3.6%増の687億6,400万ユーロ(11兆1,521億円)で、営業利益は同53.9%減の17億4,800万ユーロ(2,835億円)と半減した。

期中の新車販売台数は前年同期比1.4%増の213万3,632台で、大型トラックを除く乗用車/軽商用車は同1.9%増の206万554台だった。ブランド別ではVWが同5.1%増の113万4,184台、シュコダが同8.2%増の23万8,627台と伸ばした半面、アウディは同3.4%減の38万3,401台、ポルシェは同7.9%減の7万1,470台だった。軽商用車は同22.9%減の8万786台とマイナスだった。BEV販売台数は同58.9%増の21万6,786台と伸ばした。(2025年4月30日)