台湾のTMYテクノロジーとHCMFグループ（信中機械廠有限公司）は9日、米ラスベガスで開催している「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー（CES）2024」で協働で開発した車載チャイルド・プレゼンス・ディテクション（CPD）システムとミリ波インテリジェント・カー・ドアセンシング技術を発表した。サンルーフに埋め込んだミリ波レーダーで大人と子供を検知し、子どもの車内置き去り問題や熱中症事故防止につなげる。

TMYテクノロジーは、車載CPD技術とミリ波レーダー技術を使って大人と子供、物体と非物体を区別しながら、人間の心拍と呼吸検出技術をさらに組み合わせた。これをHCMFグループのパノラミック・サンルーフ・システムに統合、車内天井から360度、死角のないスキャンを行い車内空間を検出する。また、この車内情報を携帯電話を通じてユーザーにリアルタイムで送信、異常時に警告する仕組みだ。さらに、ミリ波レーダー技術を活用し自動サイドドア開閉システムを改札。ドアを自動で開く際にドアの外側にある障害物を検知する。TMYテクノロジーのミリ波レーダーは、60～64GHzのミリ波周波数帯で動作、4GHzという高周波帯域の利点を生かし高い解像度を提供する。

TMYテクノロジーでは、ミリ波ソリューションに特化しながら、今回の自動車関連事業への参入で、さらにミリ波技術の利活用に取り組んでいく考えだ。（2024年1月9日）