現代自動車グループは24日、ソウルでの水素産業展示会「H2 MEET 2024」でエンド・ツー・エンドの水素ソリューションと水素ロードマップを発表 した。水素バリューチェーンのビジネスソリューションを 4 つのシナリオの一部として展示した。
4つの事業シナリオを紹介
同展示は「Be a First Mover in Hydrogen」をテーマに、水素ビジネスと技術を紹介した。今年のコンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)で発表した水素ビジョンに基づくもので、HTWOブランドの下グループの関連会社が共同で参加する初めてのイベントとなった。
展示ブースには、4つのシナリオで水素バリューチェーンでのビジネスソリューションを紹介した。「エネルギーセキュリティ」では、W2H(廃棄物から水素)やP2H(プラスチックから水素)などを、また忠州(チュンジュ)にある韓国初のW2H施設のほか現代自動車で実証済みのセルシステムや高純度水素の製造に最適な逆電解技術であるPEM電解も披露した。「港湾・空港の脱炭素化」で昨年から米カリフォルニア州オークランド港の二酸化炭素排出量削減を目的とした「NORCAL ZEROプロジェクト」のため配備したクラス8 XCIENT燃料電池水素トラック30台のジオラマもある。
現代自の燃料電池システムを活用した船舶や路面電車、フォークリフトといった全ラインナップも分かりやすく示した。同グループでは2045年までに、ネット・ゼロの達成をめざしており、事業所における再生可能エネルギーの導入や水素事業の拡大に取り組んでいく方針を示している。(2024年9月25日)