• 2025-05-04

自動車部品大手の加マグナ・インターナショナルの2025年第1四半期(1~3月)業績は、為替と中国事業の落ち込みなどが影響し減収したものの、販売コストを削減し税引前利益は前年同期に比べ6.6倍の大きく増益した。受託生産事業の収益改善が進み、同部門のEBIT(利払い・税引前利益)は前年同期に比べ63%増と大きく増えた。2日発表。

営業収入は100億6,900万加ドル(1兆488億円)で、前年同期比8.2%減。販売コストは同8.5%減の88億2,700万加ドル(9,195億円)と抑制し、税引き前利益は2億2,500万加ドル(234億円)と前年同期の3,400万加ドル(35億円)から6.6倍となり、収益改善を果たした。ジャガー「I-Pace/E-Pace」の生産中止で受託生産の営業収入が同7.7%減の12億7,600万加ドル(1,329億円)となったほか、ボディ事業が同10.4%減の39億6,600万加ドル(4,131億円)、パワートレイン事業が同5.1%減の36億4,600万加ドル(36億4,600万加ドル(3,798億円)だった。一方収益改善活動が奏功し、パワートレイン事業でのEBITが同26.5%増の1億2,400万加ドル(129億円)となったほか、受託生産部門でも同63%増の4,400万加ドル(45億円)をマークした。

同社のスワミ・コタギリCEOは「(米政権の)関税の影響を軽減するため、オペレーションの卓越性、事業再編、商業的な回復、資本支出とエンジニアリング費用の削減を含む複数のイニシアチブを積極的に推進している」とし、トランプ関税による影響を懸念しながらその対応を急ぐ考えを示した。(2025年5月3日)