BMWは24日、中国・瀋陽の大同工場で生産する「ニューBMW 5/i5セダン」を中国国内で販売開始した、と発表した。中国で初めてバッテリー電気自動車(BEV)モデルをラインナップしたほか、ホイールベースを延長し後部座席にシアタースクリーンを設けるなど中国市場向けにラグジュアリーな独自の仕様を施した。
ニュー・モデルは、合弁会社「BMWブリリアンス・オートモーティブ」が瀋陽で運営する大同工場で中国市場専用として生産する。昨年11月の杭州モーターショーで披露したモデルで、 中国で初めてICEとBEVモデルを揃えて発売する。「ニューBMW 525Liセダン」の出力は140kW/190psで、48Vマイルド・ハイブリッド・テクノロジー搭載の4気筒ガソリン・エンジンのCO2排出量は合計で 155g/km。「ニューBMW i5 eDrive35Lセダン」はBEVモデルで、消費電力の合算値は14.8kWh/100km、最高出力は210kW/286psという
モデルバリエーションは2種類の装備パッケージを用意した。さらに、中国ならではの独自の仕様も特長で、ホイールベースが延長されたほか中国市場特有の装備やデジタル・サービスを搭載した。Cピラーのホフマイスター・キンク・カウンター・スウィングの部分に「5」の文字をあしらい、 i5ではバッテリー充電中に青い光信号を点滅する。また、インテリアでも先進のラグジュアリー BMWカーブ・ディスプレイのほかシアター・スクリーンを装備する。さらに、セミオートマチック・ドライビング・システムとパーキング・システムでは、中国の交通事情やドライバーの行動に合わせたチューンナップが施され、アイ・アクティベーション機能付きのアクティブ・レーン・チェンジ・アシスタントも用意した。(2024年1月25日)