中国の新興電気自動車メーカー、小鵬汽車(XPENG)とフォルクスワーゲン(VW)グループは28日、戦略的技術提携と共同調達プログラムに関する基本合意書を締結した、と発表した。両者が昨年締結したVWによる資本参加と技術協力の基本契約を具体的に示した格好だ。
共同でプラットフォームのコスト削減に
今回の基本合意では、プラットフォームとソフトウェアの戦略的技術提携に関してとし、合わせて共同調達プログラムを結んだ。これにより、プラットフォームのコストを共同で削減することができるという。VWは進めるBクラスの電気自動車(BEV)の共同開発が大きく進展するとしている。
両者は昨年7月26日付と12月6 日付で、Xpengの株式をVWが4. 99%取得するとともに、戦略的技術協力に関する枠組み契約を締結した。今回、その補完契約としてプラットフォームとソフトウェアの戦略的技術協力に関する基本契約となる。
何暁鵬会長「新たな重要なマイルストーン」
XPENGの何暁鵬会長兼CEOは「今回の基本合意書の締結は、パートナーであるフォルクスワーゲン・グループとの新たな重要なマイルストーンだ。VWの車両開発・エンジニアリング能力とXPENGのスマートEV技術を組み合わせることで、中国の消費者に最高のスマートEV製品をお届けできる」と話した。
VWのラルフ・ブランドシュテッター中国担当取締役は「世界最大かつ最も急成長している EV 市場において、スピードが重要。中国の顧客の具体的なニーズに焦点を当てた「中国の中の、中国のための」強力なアプローチに従っており、価格感応度の高い市場環境における競争力が大幅に向上する」と意義を強調した。(2024年2月29日)