小鵬汽車(XPeng)は28日、電動ハッチバッククーペ「MONA M03」を発表した。同社初の自社開発チップ「XPENG Turing」も合わせて発表し、今年第4四半期には同チップを搭載したAI(人工知能)を使ったスマートカーとして「XPENG P7+」もデビューすることを明かした。また、何小鵬会長は今後10年間で中国の自動車ブランドは7つになることや、同社のAI搭載車が年販100万台になると予想した。
価格は240万円台から
XPENGは同日、杭州で同社創立10周年の記念モデルとして、スポーティサルーンEV「MONA M03」を発表した。全長4,780mm、ホイールベース2,815mmの流れるようなエクステリアが特長で、それでいてトランクスペース621Lとクラス最大を誇る。Cd値は0.194という。若年層にも手頃な価格で提供しようと11万9,800人民元(243万円)など3モデルを用意した。全自動運転が可能な「M03MAX」は15万5,800人民元(約316万円)という。9月から納車を始める予定だ。
AIチップ「XPENG Turing」を発表。搭載車を年内デビューも
また、同社初となる自社開発チップで「XPENG Turing」も発表した。AIモデル向けに調整された世界初の40コアチップで、AI定義の自動車、AIロボット、eVOTL向けとなる。さらに、ラテラルオーバーフロー統合コンデンサーやLOFICベースのAI Hawkeye Visual Solutionも導入し、2024年第4四半期には「XPENG P7+」としてデビューする予定だ。
何小鵬会長「10年で中国メーカーは7つになる」と予言
XPENGの何小鵬会長は「インテリジェンスは、将来に向けて最大かつ最もエキサイティングなトレンドとなっている。次の10年間、XPENGは新たな目標を設定し、AIを搭載した車両を中心としたグローバルなテクノロジー企業になる」と打ち上げた。そのうえで、① 中国の主流自動車ブランドは7つだけ残る② XPENGのAI搭載車の年間販売台数は100万台に達する③ XPENGの売上の半分は海外市場からのものとなるーの3つを今後10年間の出来事として予想した。(2024年8月28日)