中国の新興電気自動車(EV)メーカーの小鵬汽車(XPENG)が19日に発表した2024年第3四半期(Q3、7~9月)決算は、営業損益段階では依然として赤字ながら、新車販売増と原価低減が奏功し売上総利益は15億4,144万人民元(315億円)をマークし、売上総利益率では過去最高の15.3%を記録した。第4四半期も新車販売で8万7千台から9万1千台と前年同期比44%増~51%増の伸びとともに、大幅な増収を見込んでいる。
新車販売は16%増の4万6千台
期中の新車販売台数は4万6,533台で、前年同期比16.3%増えた。こうした販売増で営業収入は前年同期比18.4%増の101億171万人民元(2,068億円)で、うち車両売上高は同12.1%増の87億9,501万人民元(180億円)だった。また、VWグループとの電気/電子アーキテクチャ(EEA)技術提携によるサービス収益も増加した。研究開発費は16億3千万人民元(333億円)で前年同期に比べ25.1%増だった。
Q4営業収入も17%増以上見込む
しかし、依然として営業損益は前年同期(38億8,655万人民元の赤字)から大きく改善したものの18億772万人民元(370億円)の赤字だった。
Q4の業績見通しとして、同社は8万7千台から9万1千台の新車販売を見込み、営業収入も153億から162億人民元に大きく伸びる見通しを示した。(2024年11月19日)