• 2025-01-10

吉利グループ、2027年までに世界販売500万台めざす。2024年販売は初の300万台乗せ

浙江吉利グループは8日、2024年の新車販売台数が前年比22%増の333万6,534台となり、初めて300万台を上回り新記録になった、と発表した。電気自動車(EV)など新エネルギー車(NEV)が52%の高い伸びを示したほか、注力する海外市場での販売増も大きく寄与した。同社は2027年までに年販500万台をめざす方針を明らかにした。

浙江吉利グループの自動車ブランドは、吉利汽車のほかLynk & Co、ZEEKR、ボルボ・カーズ、Polestar、ロータスなど。中軸の吉利汽車は前年比32%増の217万台を販売し、このうちLynk & Coは同30%増の28万5,441台、ZEEKRは同87%増の22万2,123台と大きく伸ばした。EVなどの新エネルギー車販売が好調で、前年比52%増の148万7,954台を記録し、総販売台数の45%に達した。また、輸出も堅調で同21%増の122万1,852台に達した。

中軸の吉利汽車グループの新エネルギー車販売は前年比92%増の88万8,235台とほぼ倍増した。吉利ブランドの電動モデル「ギャラクシー」が同じく前年比80%増の49万4,440台と高い伸びを示したほか、同社が過半の株式を持つはLynk & Coと同じく62%を保有するZEEKRの伸びも貢献した。

Lynk & Coは、最新のハイブリッドモデルであるLynk & Co 07と08 EM-Pモデルが7か月連続で月間販売台数1万台を突破した。同ブランドとZEEKRは統合する計画で、吉利汽車では2025年には両車合わせて50万台水準から71万台に大きく増販したい考えだ。また、吉利汽車グループが49.9%の株式を保有するプロトン・カーズは、年間15万2,352台の販売を記録した。ボルボ・カーズの販売台数は前年比約8%増の76万3,389台。BEV販売は17万5,194台(前年比54%増)で、プラグインハイブリッド車は17万7,593台(前年比16%増)だった。

浙江吉利グループのうち、中軸の吉利汽車グループが2025年の販売目標を前年比25%増となる271万台と設定した。自動車部門のコアビジネスに戦略的フォーカスをあてながら、2027年までにグループの世界販売台数を500万台に引き上げたい考えだ。(2025年1月9日)