• 2025-11-18

XPENG、7~9月期売上高2倍超 粗利率20%突破で赤字大幅縮小

11月5日に開催した「XPENG AI Day」で。

中国の電気自動車(EV)メーカー、小鵬汽車(XPENG)は17日、2025年7~9月期決算(未監査)を発表した。新型車の寄与で販売が急増し、売上高は前年同期比101.8%増の203億8,000万元(約2.86億ドル)と四半期として過去最高を更新。粗利益率は20.1%に改善し、初めて20%台へ乗せた。最終赤字は3億8,000万元と、前年同期の18億1,000万元から大幅に縮小した。

同社の四半期販売台数は11万6,007台と前年から約2.5倍に増加。2024年後半から投入した新型モデルが堅調で、直販網は242都市・690店舗、自社充電網も2,676基へ拡大した。車両販売収入は105%増の180億5,000万元。技術研究開発サービスの進捗も寄与し、サービス収入は78%増の23億3,000万元となった。

粗利益率は前年の15.3%から4.8ポイント改善。車両利益率も13.1%(前年同期8.6%)へ上昇した。一方、前四半期比では世代交代に伴うコスト影響で若干低下。研究開発費は24億3,000万元、販売管理費は24億9,000万元といずれも5割前後増えたが、販売増が費用増を吸収した。

何小鵬・最高経営責任者(CEO)は声明で、「販売、収益、粗利益率、キャッシュのすべてが過去最高となった」と述べ、ロボタクシーやヒューマノイドなど“Physical AI”関連事業の量産ステージ入りに自信を示した。同社はAI Dayで、次世代ロボタクシーやIRONヒューマノイドの量産プランを公表している。

10月の販売は4万2,013台で、年初来では35万台を突破。第4四半期は販売12万5,000~13万2,000台、売上高215億~230億元と、いずれも3~4割強の増加を見込む。(2025年11月17日)