
中国の電気自動車(EV)メーカーのNIO(蔚来汽車)は5日、2025年10〜12月期の業績見通しを公表し、四半期ベースで初めて営業利益(非GAAPベース)が黒字化する見通しを示した。販売台数の拡大や車両マージンの改善、コスト削減効果が寄与したとみられる。
営業利益は157億~269億円に
発表によると、株式報酬費用を除いた調整後営業利益(非GAAP)は約7億元(約157億円)〜12億元(約269億円)となる見込み。前年同期は約55億4360万元(1,242億円)の営業損失だった。四半期ベースでの調整後営業黒字は今回が初めてとなる。
黒字化の背景として同社は、①2025年10〜12月期の販売台数の継続的な伸長②製品ミックス改善による車両利益率の向上③コスト削減や業務効率化の進展――の3点を挙げた。近年のEV価格競争の激化の中で、収益構造の改善が進んだ形だ。
最終決算は異なる場合も
一方、米国会計基準(GAAP)ベースでも営業利益は約2億〜7億元(44.8億円~157億円)を見込む。これまで赤字が続いてきた同社にとって、収益体質転換の節目となる可能性がある。もっとも、今回の数値は未監査の暫定データに基づくもので、独立監査人や監査委員会のレビューを経た最終決算とは異なる可能性がある。同社は2025年通期および10〜12月期の正式決算を現在取りまとめ中としており、投資判断には慎重な対応を求めている。
EV市場では中国メーカー間の競争が一段と激化する中、NIOが黒字基調を維持できるかが今後の焦点となりそうだ。(2026年2月5日)