• 2026-03-11

NIO、四半期で初の営業黒字 2025年売上高33%増の874億元、販売32万台

中国の電気自動車(EV)メーカー、NIO(蔚来汽車)は2025年第4四半期(9~12月)に四半期ベースで初の営業黒字を達成した。10日発表。通期でも販売拡大と収益改善が進み、売上高は前年比33.1%増の874億8,750万元(約1兆9,614億円)となった。販売台数は46.9%増の32万6,028台と過去最高を更新し、最終損失も前年から33.3%縮小した。

2025年の車両販売収入は768億8,390万元(1兆7,237億円)と前年比32.0%増加。車両販売台数の拡大に加え、製品構成の改善による平均販売価格の上昇が寄与した。売上総利益は119億1,570万元(2,671億円)と83.5%増え、売上総利益率は13.6%と前年の9.9%から3.7ポイント改善した。車両マージンも14.6%と前年の12.3%から上昇しており、コスト削減や製品ミックスの改善が利益率向上を後押しした。

営業損失は140億4,120万元(3,148億円)と前年から35.8%縮小。株式報酬などを除いた調整後営業損失も115億1,280万元(2,581億円)となり、前年より42.3%改善した。研究開発費は106億500万元(2,377億円)で18.7%減少しており、組織最適化や開発段階の変化によるコスト抑制が影響した。

2025年の販売台数は、プレミアムEVブランド「NIO」、ファミリー向けブランド「ONVO」、小型高級EVブランド「FIREFLY」の3ブランド体制で拡大した。NIOは40万元以上の高級EV市場で新型ES8が好調だったほか、ONVOの大型SUV「L90」も2025年の大型BEV SUV市場でトップとなるなど、各セグメントで販売を伸ばした。

2026年初頭の販売も堅調で、1〜2月の累計販売は4万7,979台。累計販売台数は104万5,571台に達した。また同社は2026年に向けて、自社開発の自動運転用チップ事業を担う子会社「神機(Shenji)」への外部投資受け入れや、NIO中国の持株比率引き上げなど、技術と経営基盤の強化を進めている。

2025年第4四半期は販売台数12万4,807台と前年同期比71.7%増加し、売上高は346億5,020万元(7,768億円)となった。営業利益は8億730万元で前年同期の営業損失60億元から黒字に転換。調整後営業利益も12億5,130万元(230億円)となり、同社として初めて四半期ベースで営業黒字を達成した。同社は2026年第1四半期の販売台数を8万〜8万3千台と見込んでおり、前年同期比で約90〜97%増となる見通し。EV市場の競争が激化する中、複数ブランド戦略と独自技術への投資による成長持続が注目される。(2026年3月10日)