小鵬汽車(XPENG)は27日、滴滴出塾(DiDi)と戦略パートナーシップを結び新たなEVブランド「MONA」を立ち上げ、2024年にも小型EVを発売すると発表した。小鵬はDiDi向けに株式を発行、DidiのEV事業を引き継ぐ。現地報道などによると、新EVの価格は約150万元(300万円)で年間10万台の販売をめざしている。
小鵬は、DiDi社のスマートEVプロジェクトに関連する資産を取得するため、発行済株式総数の約3.25%に相当するA種普通株式を発行する。小鵬は2024年にも新しいEVブランドを立ち上げる計画で現在、「MONA」というプロジェクト名で取り組んでいる。小鵬は15万人民元の価格帯の大衆市場セグメントを拡大し、巨大な市場潜在力を持つこのセグメントでスマートEVと技術の採用を加速させたい考えだ。DiDiは、「MONA」プロジェクトでシェアモビリティに取り組む。また、両社は今後、マーケティングや金融・保険サービス、充電、Robotaxi、国際市場拡大など、多くの分野で戦略的協力を模索していく方針だ。
「DiDiは世界をリードするモビリティ・テクノロジー・プラットフォームとして、未来のモビリティ体験をテクノロジーで形作るというXPENGのビジョンを共有している。小鵬の何暁鵬(He Xiaopeng)CEOは、「XPENGの新ブランドによるAクラスのスマートEV製品は、当社の規模を大幅に拡大するだけでなく、当社のスマートEV技術の大衆市場セグメントへの採用を加速し、当社の技術をより幅広い顧客層に提供する」と述べた。「XPENGの会長兼CEOである何暁鵬氏は次のように述べています。XPENGは、モビリティ・エコシステムと自律走行において、今後も価値を創造し、成長機会を獲得していく。”
DiDiの会長兼最高経営責任者(CEO)の程偉氏は、「DiDiは、共有、電動、スマートモビリティの推進に専念してきた。XPENGはスマートEV技術とインテリジェント運転技術でリーダー的地位を確立している。我々はXPENGと多方面での協力を深め、交通と自動車産業の変革を推進していく」と述べている。