
フォルクスワーゲン(VW)は3日、アルゼンチンのパチェコ工場で南米向け新型ピックアップトラックを生産する、と発表した。新たに5億8千万ドル(844億円)を投じ、2027年から生産を開始する。
「次期アマロック」は南米開発に
新モデルは、「アマロック」の次世代車で2年後の2027年から生産する。南米市場向けの戦略車として、開発・設計から生産まですべてを南米で行う。同社では、「地域ごとの成長とローカライゼーションは、当社の将来に向けたグローバルな計画における重要な要素」(トーマス・シェーファーCEO)と位置づけている。
南米戦略として位置づけ
同社でこの次期アマロックの開発を「プロジェクト・パタゴニア」と呼んでいるという。今回発表したモデルパースでは、大型で最新デザインを採用したフロントマスクが印象的で、ミドルサイズのピックアップトラックとしてVWの南米市場における主力モデルとなりそうだ。
VWによると、次期アマロックは南アフリカのシルバートン工場でのこれまでの生産車と一線を画すものの、フォードレンジャーの技術などこれまでの提携関係は維持するという。(2025年4月4日)