「デトロイトオートショー2023」が13日、デトロイト市内でハンティントンプレイスで開幕した。前回の倍以上の出展者のなか、注目のEVモデルを出展するものの新モデルはなく、定番モデルの改良にとどまる。しかも、出展する現地・米国メーカーはGMが会場で新型車を披露した程度でショーに関する公式発表もほとんどなく冷ややか。一方で、地元ディーラーやビンテージカーの出展がローカル色ばかりが際立つショーを印象づける。
北米国際自動車ショーとの別名を持つデトロイトオートショーは、米自動車産業の中心地であるデトロイトを舞台に米国の最新の自動車トレンドを披露する場だった。しかし、前回はコロナ禍のもと中止となりその前の2019年開催時に比べれば倍となる35の出展といいながらも、その内容は規模とともにもはや世界の自動車ショーの面影はない。現地・米国メーカーによるこのデトロイトショーへの出展に触れる情報発信は確認できず、先日のIAAでの地元・ドイツメーカーの取り組みや来月の日本の「モビリティ・ショー」での日本車メーカーの発信予定と比較するまでもない状況だ。
今回のデトロイトショーでは、屋内でのEV試乗体験や「モビリティ・グローバル・フォーラム」と題した会議も開催される。一般公開は16日からで、会期は24日まで。