ボッシュ高度な日、高度な人材教育を受講する今年の社員数が前年に比べ50%増える見込み、と発表した。高度化する専門技術の習得と高齢化による人材不足に、強化する人材教育で対応していることを強調した格好だ。
ボッシュは職業訓練と専門能力開発に力を注いでいる。2022年には世界中で3万回以上のトレーニングセミナーを開催し、延べ52万人以上が受講した。なかでも、13万人以上が専門分野技術、例えばエレクトロモビリティ、ソフトウェアエンジニアリング、インダストリー4.0といった未来のテクノロジーに関するものに取り組んだ。その投資額は昨年1年間で約3億ユーロ(473億円)に達する。
ボッシュの経営委員会メンバーで労使関係担当のシュテファン・グロッシュ取締役は、「従業員の仕事を容易にするインテリジェントテクノロジーだけでなく、トレーニングやスキルアップにも注力している」と話す。また、「今年上半期を見ると、2023年には前年比で約50%増のボッシュ・グループ従業員を育成できる見込み」という。
ボッシュでは他社や顧客などにも、こうした人材育成プログラムを提供している。インダストリー4.0について、製造業のデジタル化とコネクティビティに関する100以上のボッシュ・トレーニング・プログラムを用意している。