現代自動車は19日(現地時間)、米ジョージア工科大学と未来のモビリティ協力で基本合意した。バッテリー技術や水素経済の拡大などの分野で共同研究するほか、人材開発や採用などでも協力していく。現代自はジョージア州で126億ドル(1兆8600億円)を投じ新たな電気自動車とバッテリー工場の建設を計画している。ジョージア工科大学との関係強化を図ることで、現地での人材確保を促したい考えだ。
両者は覚書を交わし、①研究と革新②人材開発③学生向け学習プログラム作成の3点で協力する。なかでも、人材開発では現代自従業員のための技術研修とリーダーシップ開発プログラムをジョージア工科大が作成し、学生の理系学位取得に向け取り組む。さらに、現代自がジョージア工科大学のキャリア採用イベントに参加するとともに、学部生と大学院生のための学習プログラムを作成するという。
ジョージア工科大学のアンヘル・カブレラ学長は、「ヒュンダイが私たちの州で行っている変革的な投資に感謝し、ヒュンダイが優れたリーダーを育成し自動車産業、将来のモビリティを発展させる新しいアイデアを生み出すために、パートナーシップを深めていくことを楽しみにしている」と述べた。ヒュンダイ・モーター・カンパニーのホセ・ムニョス社長兼グローバルCOOは、「ジョージア工科大学と持続可能なモビリティ、水素経済、労働力開発、スマートシティなど未来を支える研究のパートナーシップを構築できることを嬉しく思う」と話し、「今日は数十年続くパートナーシップの始まりであり、このパートナーシップは我々がEV投資のためにジョージア州を選んだ理由の一つ」と説明した。
現代自は、ジョージア州で126億ドルを投じEVとバッテリー工場の建設を進めている。これはジョージア州ブライアンにある75.9億ドルのヒュンダイ・モーター・グループ・メタプラント・アメリカ(HMGMA)用地を含み、同社によると8,500人以上を直接雇用しジョージア州バートーのSKオンとの合弁のバッテリー工場では約3,500人を雇用する見込みだ。
ジョージア工科大学と現代自の協力関係は、グループの起亜自動車がウェストポイント工場を設立、2009年に生産を開始した折、鄭夢九名誉会長と調印式典にも参加したジョージア大学システムのサニー・パーデュー総長が当時、ジョージア州知事であった縁もあると紹介した。