• 2024-09-29

VW、ID.4とID.5を改良し航続距離延ばす

フォルクスワーゲン(VW)は10日、BEVの「ID.4」と「ID.5」をマイナーチェンジし先行販売を始める、と発表した。新世代のインフォテインメントシステムを搭載したほか、新しいドライブシステムによりエネルギー消費量の削減と大幅なパワーアップを実現した。「ID.4」の航続距離は最大550km(WLTP)に延び、「ID.5 SUV クーペ」は最大 556 km(WLTP)となった。価格は据え置く。


ID.4とID.5のコックピットの景観を直感的な操作性を重視し変更した。高速でより多くの機能を提供する最新世代のソフトウェアを搭載し、12.9インチの大画面での新しいインフォテインメント・システムを標準装備した。オプションにはAR(拡張現実)ヘッドアップ・ディスプレイも用意する。また、ドライビングモードセレクターをデジタルコックピットのハウジングから取り外し、「ID.7」と同じくステアリングコラムスイッチとした。

トルクは75%アップし 77kWhバッテリー(ネット)を搭載した。エネルギー消費を削減すると同時にパワーを向上させ、「ID.4 Pro」と「ID.5 Pro」には前モデルよりも60kW増の210kW(286PS)の電気駆動モーターを採用した。トルクも310 Nmから545 Nmに向上した。一方、新しい77 kWhバッテリーを搭載したことで航続距離を延ばし、全輪駆動モデルでは直流充電容量を135kWから175kWに増やした。最大充電容量で、これらのID.バージョンはわずか10分程度で178km分の充電が可能という。