ステランティスは10月31日、2023年第3・四半期(7~9月、Q3)の業績概要を発表した。これによると、売上高は販売増により前年同期比7.2%増の451億3600万ユーロ(7兆2339億円)と伸ばし好調さを維持した。一方、北米でのストライキの影響を「純利益で約30億ユーロ(4808億円)のマイナス」と見込んだ。
Q3期中の新車販売台数は、前年同期比11.4%増の142万7千台で、主な地域別では北米が同6.6%増の47万台、欧州が同11.3%増の59万9千台、南米が同6.6%増の22万7千台だった。1~9月の累計販売台数は同9.8%増の462万9千台となった。BEVの販売台数は 前年同期に比べ37%増えた。「ジープ・アベンジャー」や「シトロエン・アミ」、「プジョー E-208」などがけん引した。為替変動により28億ユーロ(4487億円)の減収があったものの、販売増とモデルミックスによる価格アップが奏功した格好だ。
ナタリー・ナイトCFOは「業界をリードする収益性とキャッシュフローを示している」とし、中期経営計画の「ダーレ・フォワード2030」の着実な実行に自信を示した。
同社は近く発売するBEVモデル、「シトロエン ë-C3」を欧州での価格を23,300ユーロ(373万円)からと明らかにした。