アウディは7日、ハンガリーのギュール工場で新開発の電気モーターの生産を始めた、と発表した。日産2千個を生産し、インゴルシュタットにある本社工場で年末から生産を開始する「Q6 e-tron」に搭載する。
ギュールで新たに生産するのは、「プレミアム・プラットフォーム・エレクトリック(PPE)」向け電気モーター。すでに、1万5千平方メートルの生産エリアを用意し、3つの生産ラインを設置した。ステーターの生産ラインには28の作業工程があり、トランスミッション部品の生産ラインには15の作業工程がある。約700人の従業員が従事し、3交代制で1日あたり最大2千個の電気モーターを生産する。製品テスト後、インゴルシュタット本社工場で組み立て「Q6e-tron]などPPEモデルに搭載する。
アウディのゲルノット・デルナーCEOは「ギュールは、PPE用の非常にコンパクトで効率的な電気モーターの生産に適した場所。2018年から、すでに40万台以上の電気駆動システムを製造している。フォルクスワーゲン・グループのMEBeco(モジュラー式電気駆動ツールキット)ベースの車両に使用される電気モーター用に、追加の生産エリアも設けている」と述べた。
アウディ・ハンガリアは設立以来、約120億ユーロを投資し現在、約1万2千人が従事している。