米EVメーカーのルシッドは7日、12月4日付けでローランド・ベルガー出身のマーク・ウィンターホフ氏が最高執行責任者(COO)に就任する、と発表した。同社がCOOポストを設けるのは初めて。国際的な事業展開の加速や市場参入戦略の強化などが狙いで、ウィンターホフ氏はコンサル会社での経験を生かす。
新COOとなるウィンターホフ氏は、ダルムシュタット工科大学で電気電子工学と経営学の修士号を取得。ローランド・ベルガーの自動車部門からルーシッドに入社する。大手自動車メーカーの製造とコスト効率の管理、販売やサービス、新しいモビリティ・コンセプトの導入などを手掛けた。今後、ルシッドでグローバル市場での販売・サービス、マーケティング、サプライチェーン組織を担当する。
ルシッド・グループのピーター・ローリンソンCEO兼CTOは、「マーク氏をルシッドに迎えることができて嬉しく思う。消費者とテクノロジーのトレンドに対する彼の鋭い洞察力と、北米、ヨーロッパ、中国の自動車業界における業務に関する専門知識は、私たちを次の成長段階へと導く」と述べた。ウィンターホフ氏は「ルシッドグループの一員になれることを、これ以上なく嬉しく思う。ルシッドが生み出し、市場に送り出した素晴らしい製品は、世界中の技術者や自動車愛好家にインスピレーションを与えている」と語った。