• 2024-12-23

GM、オートカーと提携し燃料電池を供給

ゼネラルモーターズ(GM)とオートカー・インダストリーズ社は7日、GMの新世代燃料電池システムを供給しゼロテールパイプ・エミッションの大型車両を共同開発する契約を締結した、と発表した。2026年にも共同開発車の生産を開始する計画だ。GMは一昨年には商用車大手のナビスターにも同様に燃料電池システムを提供している。

GMの燃料電池システム「ハイドロテック」は、各パワーキューブに300個以上の水素燃料電池を搭載し、熱管理や電力管理などの独自の制御システムでコールドスタート機能を最適化しながら、燃料電池とバッテリーの寿命と性能を向上させるのが特長だ。ハイドロテック・パワーキューブは77キロワットの電力を供給し、従来のディーゼル推進システムよりもはるかに静かで、さらに高い定格出力を得ることができるという。

オートカーは、このGMの次世代燃料電池システムを強化される排ガス規制に対応し顧客に売り込む。オートカーでは、アラバマ州バーミンガムにあるトラック工場で2026年に生産を開始する予定だ。当初はセメントミキサー、ロールオフ・トラック、ダンプトラックを生産し、ごみ収集車とターミナル・トラクターに順次生産車種を拡大する。オートカーのエリック・シュワルツ社長は、「ハイドロテック燃料電池は、顧客がゼロ・テールパイプ・エミッション車でEPA要件を満たすための新たな手段だ」と話す。