BASFは20日、2024年4月25日付でマルクス・カミース執行取締役(53、博士)が執行役員会会長に就任する、と発表した。20日に開催した監査役会で決めた。2018年から務めていたマルティン・ブルーダーミュラー会長(62、博士)は退任する。
同時に、現在ニュートリション&ヘルス部門プレジデントのアヌープ・コタリ氏(55)が2024年3月1日付で執行役員に就く。アヌプ・コタリ氏は北米でBASFに入社し、米国のほかドイツ、中国の各部門でさまざまな役職を歴任してきた。2024年2月1日付で現在、欧州・中東・アフリカ地域の社長を務めているカーチャ・シャルプヴィンケル氏(54、博士)が執行取締役兼労使関係担当取締役に就く。同氏は2010年、旧コグニスの買収に伴いBASFに入社した。
BASF SE監査役会会長のクルト・ボック博士は「(退任する)マーティン・ブルーダミューラーは2018年以来、勇気と先見性をもってBASFを率いてきた。彼は強力なリーダーシップでBASFを極めて困難な時期から舵取りし、会社の長期的な成功のために重要な戦略的決定を下してきた。これには特に、気候変動対策に向けたBASFの変革に焦点を当てたことも含まれる」とその功績を称えた。
また、執行役員会のメンバーでアグリソリューションズ、ニュートリション&ヘルス、ケアケミカルズ部門および北米・南米地域責任者のミヒャエル・ハインツ氏(59)の契約を2026年の年次株主総会まで延長した。