• 2024-12-23

BMW、2023年販売は6.5%増の255万台と新記録

BMWグループは9日、2023年のグループの新車販売台数が前年比6.5%増の255万5,341台と過去最高を記録した、と発表した。電気自動車(BEV)の販売台数も同74.4%増の37万6,138台と大きく伸びた。同社では今年のBEV販売はさらに増え50万台を超えると見込んでいる。

ブランド別の販売台数は、BMWが前年比11.6%増の225万3,835台となり、MINIは同1.3%増の29万5,474台にとどまった。ロールス・ロイスは同11.9%増の6,032台だった。二輪のモトラッドは同1.8%増の20万9,257台をマークした。同社では、「BMWブランドは昨年も世界のプレミアム・セグメントでトップの座を守ることができた」という。

車種別では、BMW 7シリーズやBMW X7などの高価格セグメントモデルが堅調だったほか、BMW iX1やBMW i4などのBEVモデルが販売をけん引した。BMW i5を発売したことで、BMWグループは主要セグメントでBEVの品揃えが整い、グループのBEV販売は同47.7%増の37万6,183台に達した。PHEVを含む電動車の販売台数は同20.3%増の56万6,486台だった。

Mシリーズなどパフォーマンス・カーの販売台数同11.5%増の20万2,530台となり、BMW M社は50年以上の歴史の中で過去最高の販売台数を記録した。前年同様、「BMW i4 M50」がBMW Mカーの中で最も売れたモデルとなり、同社では「BMWブランドがエレクトロモビリティに向けて体系的に変貌を遂げていることを示す好例だ」と指摘した。

また、MINIでもBEV販売は好調で同3.5%増の4万5,261台となり、MINI総販売台数の15.3%を占めた。新型MINIファミリーは2024年にかけて市場投入の予定で、BEVモデルは「MINI Cooper SE」と「MINI Cooper E」に加え、「MINI Countryman SE」と「MINI Countryman E」の2つのBEVが発売される。

ロールス・ロイスも過去最高の販売を記録した。ロールス・ロイスは2023年の上海に続き、2024年にはソウルと北米にオフィスを開設する。2023年にはロールス・ロイス初のBEV「ロールス・ロイス・スペクター」を発表、昨年第4四半期から納車が始まり、2025年まで受注を得ている。BMWモトラッドも創業100周年に史上最高の販売台数を記録した。とくに欧州とアジア、北米、中南米の各地域で過去最高の販売を示し貢献した。「M 1000 R」や「R 1300 GSツーリング・エンデューロ」などがけん引した。

地域別のBMWとMINI販売台数は、米国で同9.4%増の39万5,741台でなったほか、欧州では同7.5%増の94万2,805台となり、中国は同4.2%増の82万4,932台だった。(2024年1月10日)