• 2024-09-29

ノースボルト、50億㌦を新たに調達し循環型バッテリー体制を整備

ギガファクトリーのノースボルトは16日、ノンリコースで50億㌦(7,417億円)を新たに資金調達する、と発表した。同社はスウェーデン北部にあるエット工場でバッテリーリサイクル設備などを増強する。2020年7月に調達した16億㌦(2,374億円)の借り換えを含めたもので、世界の銀行23行と欧州投資銀行(EIB)や北欧投資銀行(NIB)が欧州委員会の「インベストEUプログラム」の支援を受け出資する。欧州でのグリーンローンとしては最大規模となる。

ノースボルトはエット工場での正極製造とセル製造を拡張するほか、隣接するリサイクル工場「レボルト・エット」を増強する。採掘された原料よりもカーボンフットプリントが70%低いバッテリーグレードの金属を回収することで、アジア以外では初となる、完全に統合された循環型のバッテリー生産体制を構築することになる。

50億㌦の融資のうち16億㌦は借り換え分で、BMWやスカニア、ボルボ・カーズ、フォルクスワーゲン・グループなどとの550億㌦(8兆1,592億円)を超える長期引取契約によるもの。今回の融資には、スウェーデン国債局のほかオイラー・ヘルメス、日本と韓国の貿易保険などが保証する。BNBバリパがサポートした。

ノースヴォルトの共同設立者でもあるピーター・カールソンCEOは、「今回の資金調達は、欧州のエネルギー転換にとって画期的な出来事だ。この資金調達は欧州でのエネルギー転換にとって画期的なものとなり、ノースボルト・エットの潜在能力を最大限に発揮することを可能にする」と述べた。(2024年1月17日)