VWは24日、今年マイナーチェンジし発売する「新型ゴルフ」を公開した。生誕50周年を迎えるのを記念し発売前に先行発表した。イルミネーションによるVWロゴを始めて採用したほか、新たにラインナップするプラグインハイブリッド(eHybrid)モデルでは電気自動車(EV)走行で約100㎞の航続距離を実現した。計9種類のラインナップを年内に順次発売する。
プラグインハイブリッドモデルを追加
「新型ゴルフ/ゴルフヴァリアント」は、フロントデザインをよりシャープに変更したほかテールライトに3Dライトグラフィックスを採用した。最上位グレードの「IQ.ライトLEDマトリックス」ヘッドライトは照射距離500mもの高性能ビームとなる。また、フロントのVWロゴにイルミネーションを初めて施した。室内では、チャットGPTを用いた次世代インフォテイメントシステムも搭載し、人間工学で最適化した自然な言葉で車と対話しアクセスできるという。
パワートレインでは、「eHybrid(イー・ハイブリッド)」と呼ぶプラグインハイブリッドモデルを新たに導入した。出力を向上させ約100㎞の電気航続距離をマークし、総航続距離は1,000㎞になるという。このeHybrid(GTE)のほかマイルドハイブリッド(eTSI)、ターボチャージャー付ガソリン車(TSI)、ターボチャージャー付ディーゼル(TDI)の4タイプ9種類のラインナップを用意する。
VWは、このマイナーチェンジする新型ゴルフ/ゴルフヴァリアントを発売に先駆けて世界公開したのは、ゴルフが今年で生誕50周年であることを記念して。ゴルフは1974年3月にドイツ・ニーダザクセン州のVWが本社を置くヴォルフスブルグ工場で生産を始めた。発売は同年5月。当初、テールゲートや折りたたみ式のリヤシートが評判を呼びわずか2年後の1976年10月には累計生産100万台をマークした。現在までに8世代にわたって、3,700万台以上を世界中で販売しているVWの中軸商品だ。(2024年1月24日)