ゼネラル・モーターズ(GM)とホンダは25日、燃料電池の合弁会社「FCSM」での生産を開始した、と発表した。商業ベースで燃料電池の本格生産は自動車業界で初めて、という。
FSMCは2017年1月にGMとホンダが折半出資した合弁会社で、資本金は8,500万ドル(当時のレートで約88億円)。ミシガン州に70万平方フィートの生産工場を建設し現在80人のスタッフで世界トップクラスの水素パワー・ソリューションを生産する。膜-電極アセンブリ製造と燃料電池スタックの組み立て自動化に取り組んでいるほか、GMとホンダの関連する知的財産などを統合し、さまざまなゼロエミッション推進およびエネルギー管理用途に利用する目的だ。FSMCでは「手頃な価格で商業的に実行可能な水素燃料電池システムを開発するために活用されている」と話している。
FCSMのスヘブ・ハック社長は、「GMとホンダが輸送用とそれ以外の燃料電池の量産を開始する、最初の燃料電池システム製造合弁会社として歴史的な日だ。私たちは、膜と電極の原材料から完成したシステムに至るまですべてのプロセスを開始する」と述べ、鈴木哲夫副社長は「私たちは、ホンダとGMの強みを統合し、細部にまでこだわり高品質にこだわった大量生産の考え方で、燃料電池技術の将来の応用と水素時代の幕開けに向けた顧客のニーズに応える準備が整った」と話した。(2024年1月26日)