フォルクスワーゲン(VW)は19日、アッパーミドルサイズのエステートBEV(電気自動車)「ID.7 Tourer(ツアラー)」を世界初公開した。近く欧州で受注を始める。2種類のバッテリーを用意し、ロングレンジモデルの航続距離は最大685㎞という。生産は「ID.4」なども生産し将来はBEV専用とするドイツ北部のエムデン工場で行う。
エムデン工場で生産し近く受注開始
「ID.7」は広々としたスペースが特長のアッパーミドルサイズで、VW初の電動エステートとした。5人乗車時の荷室容量は最大605リットルで、2列シートを倒した場合の積載量は最大1,714リットルという。バッテリーは2種類用意し、WLTPの航続距離で最大685 kmを誇る。また、DC急速充電による最大充電容量は200kWとなる。これにより、バッテリーは10%から80%までを30分以内で充電することができるという。VWは同クラスで「パサート・ヴァリアント」をラインナップしているが、今回のID.7でガソリンからディーゼル、プラグインハイブリッドそしてBEVの各パワートレーンを揃えることになる。
ウェルネス車載アプリを採用、3つのモード設定を用意した
また、拡張現実を使った「ARヘッドアップディスプレイ」を標準装備し、走行に関連する情報をドライバーの視界に投影することでドライバーを道路に集中させることができるという。さらに、新しいウェルネス車載アプリを採用し、室内での快適な過ごし方を提案している。なかでも室内のさまざまな機能を、あらかじめ設定する3つのプログラム(フレッシュ・アップ、カーム・ダウン、パワー・ブレイク)で調整できるようにした。(2024年2月20日)