BMWは28日、NTTグループのトランザテルと提携し同社のモバイル接続サービス「Ubigi(ユビジ)」をドイツとフランスで開始した。車室内での5GによるWi-Fiデータサービスで、スマートフォンのキャリアに関係なくコネクテッドカーとしてのインフォテイメントをストレスなく楽しめるという。料金はデータ容量無制限で月額10ユーロ(1,620円)。順次、他の欧州地域にサービスを拡大する計画だ。
5Gでのデータ無制限で月額10ユーロ
BMWは、Ubigi 5Gデータ・プランで車両のパーソナルeSIMを有効化することで、スマートフォンの主要ネットワーク事業者に関係なくインフォテインメント機能とWiFi接続を楽しめるという。BMWオペレーティング・システム8、8.5、9の搭載車が対象。これにより、車内でビデオ・ストリーミング・サービス、とりわけBMWシアター・スクリーンを装備した7シリーズでは、「Amazon Fire TV」を利用したエンターテイメントを利用できる。ドイツとフランスに続き、他の欧州諸国でも同サービスを展開する。
近く欧州他地域にサービス拡大
BMWグループのコネクテッド・ビークル・プラットフォームを担当するセリーヌ・ローラン=ウィンター副社長は、「Ubigiとの提携により、お客様は無制限のデータ・プランで車両を接続できるようになる」と話し、トランザテルのジャック・ボニフェイCEOは「今後数年間におけるBMWグループとのコネクティビティパートナーシップの拡大を楽しみにしている」と話した。
NTTのコネクテッドカー事業が拡大
モバイル接続サービスの「Ubigi(ユビジ)」は、NTTグループのトランザテルがeSIMにも対応したIoT通信サービス。トランザテルは2000年に設立、欧州のリーディングMVNE/A(仮想モバイル通信イネイブラー/アグリゲーター)として、170以上のMVNO(仮想モバイル通信事業者)の立上げをサポートしている。UbigiはBMWのほかジャガー・ランドローバー(JLR)やフィアットでも採用されている。(2024年2月28日)