北米トヨタは1日、「TMNA R&Dカリフォルニアオフィス」の名称を新たに「北米水素本部(H2HQ)」に変更する、と発表した。水素関連技術の開発や燃料電池など水素事業強化を名実ともに図る狙い。同社では将来、フレキシブルなマイクログリッド、持続可能な顧客教育センターなど、「H2HQ」にフレキシブルなマイクログリッド、顧客教育センターなどの機能を追加する予定という。
日本、欧州に続き北米でも水素強化
北米トヨタのテッド・オガワ社長は、「北米水素本部へと改称することは、二酸化炭素排出量削減に貢献する実際の製品を生み出す燃料電池開発における当社のリーダーシップを示すもの」と述べた。
トヨタでは日本で水素事業を再編し、昨年には「水素ファクトリー」を設立したのに続いて、トヨタモーターヨーロッパも欧州全域での水素エコシステムとインフラの普及を促進することを目的に独自の「水素ファクトリー」づくりを発表している。
H2HQは、北米主導の水素イニシアチブを推進し、小型燃料電池アプリケーション、大型燃料電池の機会、定置用燃料電池発電、港湾車両アプリケーションなどを含む、グローバルな水素関連技術と製品の現地化をサポートする。この施設はすでに、トヨタ最大のダイナモメーター(1.2MW)、定置用アプリケーションのための拡張可能なテストベンチ、小型車と大型車の両方に燃料を供給できる水素燃料ステーションなどを提供している。さらに、燃料電池のリーダーシップを維持し、成長させる計画の一環として、NA H2HQは今後数年間、いくつかの新しいプロジェクトの拠点とする予定だ。(2024年5月4日)