• 2024-10-06

ルノーグループは22日、ダッソー・システムズなどと組んだ、新たなモビリティ提案として「U1st Vision」(ユーファースト・ビジョン)コンセプトを発表した。ルノーの小型電気商用車をプラットフォームに、様々なサービスを提供できる組み込むことができるもので、今回は予防医療などのヘルスケアサービスを搭載し紹介した。

同コンセプトは、モビリティの新たな提案として「市民により身近な」様々なサービスをモジュール化し提供するプロジェクト「ソフトウェア・レピュブリック」の一環で、ルノーグループのほかSTマイクロエレクトロニクスやタレスなどが参画している。今回、そのデモ機としてヘルスケアをテーマにしたモジュラー・コンセプト車を公開した。

ルノーの電気小型商用車プラットフォーム「FlexEVan」に、「ポップアップ」と呼ぶマルチサービス自己完結型モジュールを搭載。ユースケースのひとつであるヘルスケア・サービス・モジュール(”health pop-up”)のデモを行った。予防医療や病気診断を車両で提供するワンストップ・モバイル・サービス。高度な遠隔医療などを行うこともできる。

同プロジェクトでは、こうしたヘルスケアの他、市民セルフサービス・サポートや自転車修理、電気製品リサイクル・サービスなど複数のサービスを提供していく計画だ。同プロジェクトには22社が参加している。参加企業は、ソフトウェア・レピュブリックのメンバー企業7社(ダッソー・システムズ、アトスグループ傘下のエビデン、JCDecaux、オランジュ、ルノーグループ、STマイクロエレクトロニクス、タレス)に、健康志向のパートナー企業などが加わっている。今回のデモ機は、22日から開幕した「Viva Tech(ビバテック)」のホール1に展示している。(2024年5月22日)