シャオミ(Xiaomi)は23日、今年3月に発売した電気自動車(BEV)「SU7シリーズ」の年内納車を10万台に上方修正したことを明らかにした。同日の2024年第1四半期(Q1,1~3月)業績に合わせて発表した。グループの売上高は前年同期比27%増の755億人民元(1兆6,678億円)となり、調整後純利益は過去最高となる同100.8%増の65億人民元(1,435億円)となった。同社では、参入した電気自動車(BEV)事業関連費用の23億人民元(508億円)が含まれているとしている。
累計1万台納車を達成
シャオミは自動車事業に参入し今年3月、電気自動車(BEV)「シャオミSU7シリーズ」を発売した。同社によると、グループ戦略「人×車×家」の一環となる自動車事業は市場の予想を上回る好評を博しているという。4月末までにシャオミSU7シリーズの累計受注台数は8万8,063台に、この5月15日午前10時現在には累計納車台数は1万台に達したという。同社では「新ブランドのデビュー車種としては業界新記録となった」という。
6月から2直で増産へ
このため、2024年の新車納車台数目標を10万台以上に設定した。6月から2交替制の生産体制で増産する。また販売・サービス網を拡大する。2024年末までに、中国国内の46都市に219の販売店と86都市には143のサービスセンターを展開する予定だ。
自律走行の開発人員を来年には倍増
シャオミは自動車開発の2024年Q1の研究開発費が52億人民元で、前年同期比25.4%増となったことも明らかにした。今後、自動運転やウェブ技術を生かしたフルスタック開発に引き続き取り組んでいく方針だ。同社では1千人以上という自律走行チームを年内にも1,500人に、2025年には2,000人に拡大する計画だ。同社の自律走行システムは今年5月末までに中国国内の10都市で展開、2024年8月には全国展開を予定している。(2024年5月24日)