ボッシュは13日、ドイツのシュトゥットガルト・フォイエルバッハ工場で「燃料電池パワーモジュール」の量産を開始した。米国の新興企業ニコラが最初の顧客で、同社のクラス8水素トラックは今年第3四半期に北米市場に参入する予定だ。
燃料電池システムの最終組み立てはシュトゥットガルト=フォイエルバッハで行われるが、サプライヤーは、水素経済を支えるグローバルな製造ネットワークと「ドイツ拠点の実力」への依存を強調している。例えば、フォイエルバッハ工場で使用されるスタックは、バンベルクにあるボッシュの工場から供給される。ホンブルクの工場は、電動エアコンプレッサーや再循環ファンなどのシステム部品を納入している。しかし、生産されるパワーモジュールの数など、重要なデータは公表されていない。
「ボッシュは、燃料電池スタックのような複雑な技術を量産できる数少ない企業のひとつです」と、ボッシュ取締役会メンバーでボッシュ・モビリティ会長のマルクス・ハインは言う。「ボッシュは、必要なシステムの専門知識だけでなく、新たな開発を迅速に量産に拡大する能力も備えています」と、ボッシュ取締役会メンバーでボッシュ・モビリティ会長のマルクス・ヘインは語っている。
ボッシュは重慶で、ドイツでの生産と同時に燃料電池駆動車の生産を開始した。中国では、無錫にあるボッシュの工場がコンポーネントを供給している。また、ボッシュはサウスカロライナ州アンダーソンにある米国工場で、モバイル用途のスタックを製造する予定だと伝えられている。