中国・上海汽車集団（SAIC）傘下の英MGモーターが、スペイン北部のガリシア州で工場建設するとの観測が広がっている。現地メディアの「ヨーロッパ・プレス」が報じた。3年後の2027年にも電気自動車を生産する見込み。欧州で中国車への輸入関税が課せられる見通しのなかで、同計画が実現すれば上海汽車集団（SAIC）は子会社のMGを通じて欧州での勢力拡大を図ることになる。

3年後の2027年にも電気自動車の生産を開始

MGはは9月末までに、欧州での工場建設計画をとりまとめる見通しだ。スペイン・ガリシア州のほかハンガリーやチェコ共和国もその候補地にあがっているという。

MGの欧州での工場建設計画は昨夏、欧州責任者であるウィリアム・ワン氏が、「年間20万台販売」を条件に現地生産を考える時との発言に端を発している。すでにBYDなどが進出しているハンガリーのほか人件費が安いチェコ共和国をその候補に計画策定中とみられている。現地報道では、SAICがガリシア州のほか、カンタブリア州とアラゴン州の自治区にもアプローチしているという。（2024年7月17日）