メルセデス・ベンツは17日、スターバックスと提携し米国にあるスターバックスの店舗100カ所でメルセデス・ベンツの電気自動車(EV)用急速充電器を設置する、と発表した。文字通り「スタバで充電」というメルセデス・ベンツならではの充電体験を提供することになる。
スタバ100店舗に400kWの充電器を設置
両社はスターバックス店舗の電化に向けた戦略的協業を行うとし、手始めにカナダからメキシコにまたがる西海岸の1,400マイル(2,250キロメートル)におよぶ高速道路5号線沿いのスターバックス店舗に、400kWのEV用充電器を設置する。
メルセデス・ベンツ・ハイパワー充電のアンドリュー・コーネリア社長は「メルセデス・ベンツとスターバックスのような2大ブランドのコラボレーションは、すべてのEVドライバーの充電体験を向上させるでしょう。私たちは、お気に入りのスターバックスを楽しむのと同じくらい簡単に充電できる未来を思い描いている」と述べた。
全米での急速充電サイト展開を加速
メルセデス・ベンツ・ハイパワー充電は、100%クリーンエネルギーで運営し、メルセデス・ベンツ以外の自動車ブランドにも公共充電ネットワークとして開放している。一方、スターバックスも再生可能エネルギー・プロジェクトとして、2030年までに二酸化炭素排出量を50%削減するという目標を掲げ取り組んでいる。
メルセデス・ベンツは、10億ドルを投じ2023年11月から充電サイトを相次ぎ開設し、現在ではテキサス州とアラバマ州、ジョージア州、フロリダ州、サウスカロライナ州、テネシー州、ケンタッキー州で400kWの急速充電ができる充電サイトを12カ所開設している。同社では今後12~18ヶ月の間に全米のほぼ半分の州に展開する計画だ。(2024年7月17日)