• 2024-09-29

BMWグループの上半期、営業利益率低下も電動化に自信

BMWグループが1日発表した2024年上半期(1~6月)決算は、営業収益が前年同期比0.7%減の735億5,800万ユーロ(12兆7,056億円)、営業利益(EBIT)は同18.4%減の79億3,100万ユーロ(1兆3,699億円)だった。電気自動車(BEV)販売が増えたことと高価格モデルの好調な販売が売り上げを支えたが、人件費とともに生産コスト増が響き大幅な減益を強いられた。今年通期見通しは、販売台数は微増とし営業利益率は8~10%と予想した。

期中の新車販売台数は121万3,276台で前年同期にわずかに及ばず同0.1%減だった。ブランド別では、BMWが同2.3%増の109万6,423台で、MINIは同18.8%減の11万4,034台、ロールスロイスは同11.4%減の2,819台だった。このうちBMWのBEVは大きく伸長し、同32.1%増の17万9,554台と過去最高となり、6台に1台がBEVだった。地域別では、欧州が同2.6%増の46万793台で、米国は同1.4%増の8万7,340台を維持したものの、中国は同4.3%減の37万6,353台にとどまった。

自動車事業の営業収益は630億900万ユーロ(10兆8,835億円)で同0.2%増、二輪車事業は同3.1%減の18億6,100万ユーロ(3,214億円)、金融事業は同9.3%増の192億6,700万ユーロ(3兆3,280億円)だった。クレジット・リースの新規契約件数は同16.5%増の85万件近くにのぼり、その契約高は316億7,700万ユーロ(5兆4,715億円)に達し好調だった。

オリバー・ジプセ会長は「厳しい状況の中で、BMWは電気自動車の成長によってリードすることができている」と述べ、電動化への取り組みが事業成長に貢献している点を強調し指摘した。(2024年8月1日)