• 2024-11-15

BMWのブラジル工場が10周年。電動化にも積極投資へ

BMWは7日、ブラジル・サンタ・カタリーナ州にあるアラクアリ工場が10周年を迎えた、と発表した。南米にある現地生産拠点として、3シリーズやX1などを累計で10万台以上生産した。同社では2025年から3年間で、さらに11億ブラジルレアル(約299億円)を追加投資する予定で、近くPHEVモデルなど電動車生産にも乗り出す計画だ。

BMWのアラクアリ工場は、ヨーロッパと南北アメリカ、中国にある同社の中核工場を補完している。BMWでは1957年に英国での「Isetta」生産をモデルに、アジアや北アフリカとともに南米で、地域市場に合わせた車種を限定し生産する体制をとっている。アラクアリの工場では、プレス工程を除いたKD生産拠点として幅広い車種と駆動系のバリエーションを生産している。なかでも、ブラジルならではのフレックス燃料モデルも生産しているのが特長だ。

現在、アラクアリ工場で生産している車種は「BMW 3シリーズ」と「BMW X1モデル」のほか、「BMW X3」や「BMW X4」も生産している。近く、「数週間後には」(同社)「BMW X5 PHEV」の生産も始める予定だ。

同社はブラジルでの生産進出した2014年以降、生産のみならず研究開発施設にも重点的に投資し、計18億ブラジルレアル以上を投じているという。2025年からは、3年間で11億ブラジルレアルを追加投資する予定だ。(2024年10月7日)