JLR(ジャガー・ランド・ローバー)は23日、ジャガーE-Typeの最後の生産から50年を記念して、英国の高級ジュエリーデザイナーのDeakin & Francisとコラボレーションし手作業で仕上げた「ジャガー・クラシックE-Typeシリーズ記念モデル」を特別製作した、と発表した。
1974年のE-TYPE生産終了から50年を記念して製作された。特別な注文品として2台のみの製作で、それぞれが個性的なコレクターズアイテムとして手作業による仕上げと精巧なディテールを施した。インテリアには、高級ジュエリーデザイナーのDeakin & Francisと組んでマザーオブパール、シルバー、18金を使用している。
延べ2千時間の手作業でアップグレード
ジャガー・クラシックの専門スタッフが延べ2千時間以上を費やして入念にアップグレードを行ったという。レナード・ホーニックCOOは「ジャガー・クラシックE-タイプ・メモリアルモデルは2台ともドロップヘッドクーペで、1台1台が異なる仕様となっている。1台はシグネットグリーン、もう1台はオパールブラックで、いずれも1974年のオリジナルカラーリングをアップデートしたものだ」と説明する。
インテリアには、ジャガー・クラシック・トリム・ショップで手織り、手縫いされたブリッジ・オブ・ウェアーのタンレザーシートが採用され、ブラックとタンレザーのトリムとマッチしたこのシートは、ジャガー・クラシックではこれまで提供されたことのない独特な織り仕上げを施し、「伝統的な技術とデザインのインスピレーションを現代的な美意識と融合させた」という。また、アーカイブから入手した初期のシリーズI型E-TYPEの設計図を刻印したアルマイト加工のセンターコンソールが備えられた。
走りは現代的な快適さに
パワートレーンでは、E-type Commemorativeの象徴とされる3.8リッターエンジンを搭載。電子燃料噴射とジャガークラシックの5速マニュアルギアボックスを装備し現代の走りを提供する。さらに、「ジャガー・クラシック・ブルートゥース・ラジオ」とヒーター付きフロントガラスも装備し、Eタイプのインテリアの特徴と本物らしさを保ちながら、現代的な快適さを提供した。(2024年10月23日)