ボルボ・カーズが23日発表した2024年第3四半期(Q3、7~9月)業績は、欧州での好調な販売で営業収入が3四半期ぶりにプラスに転じ、営業利益でも前年同期比29.9%増と大幅な増益を記録した。電気自動車(BEV)販売は倍増したものの同台数に占める割合は24.7%と前四半期から横ばいだった。今後も堅調な販売を見込むものの、通期の増収は厳しくなった。
営業利益は3割増
Q3の営業収入は前年同期比3.2%増の1,728億4,900万SEK(スウェーデンクローナ、1兆3,119億円)で、営業利益は同29.9%増の57億9千万SEK(818億円)となった。新型BEVの「EX30」の発売後好調な欧州での販売が前年同期に比べ30%以上の伸びを示したことが貢献した。営業利益率は6.2%で、前年同期の4.8%から大きく改善した。
BEV比率は横ばいながら24.8%と高水準を維持
期中の新車販売台数は前年同期比3.2%増の17万2,849台で、うちBEVは同倍増の4万2,791台だった。地域別の販売台数は欧州が8万785台(前年同期比30.7%増)と伸ばした一方で、中国は3万3,875台(同29.2%減)、米国が2万8,535台(同11.9%減)と落ち込みが続いている。また、車名別では「XC60」が4万8,396台(同12%減)、「EX30」は2万7,157台(ー)、「XC90」は2万3,984台(同5.9%減)だった。(2024年10月25日)