• 2024-11-05

ステランティスQ3業績、販売減響き大幅減収

写真はC5エアロクロスコンセプト

ステラティスが31日に発表した2024年第3四半期(Q3、7~9月)の営業収入は、2割減となった新車販売の不振が響き前年同期比27%減の329億6千万ユーロ(5兆2,745億円)と大きく落ち込んだ。同社はモデル端境期と同時に主に米国での在庫削減の過渡期によるもの、と説明した。

期中の新車販売台数は同20.6%減の117万4千台だった。業績を含め地域別でみると、北米の営業収入は124億2,500万ユーロ(1兆9,883億円)となり前年同期から90億ユーロ(1兆4,559億円)以上、率にして42.3%のマイナスとなった。販売台数が同36.4%減の29万9千台にとどまったのに加え、5万1千台削減した在庫調整により販売奨励金の支出増や生産減になったのが響いた。欧州の営業収入は同11.6%減の124億8,200万ユーロ(2兆615億円)だった。販売台数は同17.2%減の49万6千台と50万台を割り込んだ。南米での販売台数は同14.1%増の25万9千台と主な地域別で唯一プラスだったものの、営業収入は同1.6%減の42億1,500万ユーロ(6,445億円)となり実績を下回った。

マセラティの不振は根強いようで、販売台数は同60.4%減の2万1千台と半減以下に落ち込み、それに比例して営業収入も同60.7%減の1億9,500万ユーロ(312億円)にとどまった。

同社では今年、約20の新商品を発表する予定で、なかでもハイブリッド、BEV、ガソリンの3つのパワートレインに対応できる「STLAプラットフォーム」モデルとなる。近く、北米でも新モデルを相次いで投入する予定で、BEVモデルで「ダッジ・チャージャー・デイトナ」と「ジープワゴニアS」、「ラム1500 REV/ラム1500ラムチャージャー」を予定している。(2024年10月31日)