• 2025-01-09

フォード、2024年米国販売が4年ぶりに200万台乗せ

フォードモーターの2024年米国での新車販売台数は前年比4.2%増の207万8,832台だった。200万台乗せは2020年以来4年ぶり。ハイブリッド車を含めた電動車販売は4割近い伸びを示し過去最高を記録した。

タイプ別では、SUVが同1.2%増の87万5,865台で、トラックは同7.1%増の115万8,964台だった。パワートレーン別では、EVが同34.8%増の9万7,865台、ハイブリッド車が同40.1%増の18万7,426台で合わせて同38.3%増の28万5,291台の電動車販売を記録した。内燃機関車は同0.2%増の179万3,541台と全体の86%を占めているものの、伸び率は電動車を大きく下回った。

ブランド別では、フォードが同3.1%増の197万4,009台で、リンカーンは同28.1%増の10万4,823台だった。主力の「フォードFシリーズ」は、ガソリンとディーゼル、ハイブリッド、電気自動車のパワートレーンモデルを揃え、同2%増の76万5,649台を確保。とくに、2024年12月にはFシリーズのすべてのバージョンで販売増を記録し、第4四半期(10~12月)の販売台数は21.1%増の21万4,814台となり、48年連続で米国で最も売れたトラックの称号を維持した。

電動車販売は新記録で、GMとステランティスとのライバル対決を制した。同社では、「パワー・プロミス」という追加料金なしで標準装備の無料ホームチャージャーサービスがEV販売を後押ししたとしている。このため、同社はフォード・パワー・プロミスによる無料の家庭用充電器と標準設置を来年度も継続すると明らかにした。モデル別では、「マスタング・マッハE」が26.9%増の51,745台、「F-150ライトニング」は38.7%増の33,510台、「E-Transit」は64.4%増の12,610台だった。第4四半期には、「マスタング・マッハE」の販売台数1万6,119台は四半期ベースで過去最高で、テスラの「モデルY」に次いで米国で最も売れた電気SUVになった。

ハイブリッド車では、トラック販売増が寄与した。「F-150ハイブリッド」は前年比47%増の73,845台を販売し、ハイブリッドトラックとして米国で最も売れた車種となったほか、「マベリックハイブリッド」は前年比31%増の68,752台の販売新記録をマークした。(2025年1月6日)