ルノーグループは16日、2024年の新車販売台数が前年比1.3%増の226万4,815台だったと発表した。ルノーブランドは2年連続のプラス伸長で、欧州で2割増となった電動車販売がけん引した。ルノーは2025年も電動化への取り組みを強化していく方針で、欧州では「ルノー4 E-Tech」を発売するなど7モデルを追加し品揃えを拡充する計画だ。
ダチアは2.7%増の67万6,340台
ブランド別では、ルノーが前年比1.8%増の157万7,351台で、ダチアは同2.7%増の67万6,340台だった。スポーツブランドのアルピーヌは同5.9%増の4,585台だったが、ルノーコリアモーターズは同29.7%減の6,539台にとどまった。ルノーブランドのうち、VPと呼ぶ乗用車は同1.5%増の117万4,380台で、VUと呼ぶ商用車は同2.8%増の40万2,971台と堅調な伸びを示した。ダチアでもVUの伸びが6.6%増えた。
地元・フランスではシェア25.8%確保
地域別では、フランスが同0.4%増の54万1,795台で市場シェア25.8%を確保したほか、イタリアは同6.7%増の20万5,423台、スペインも同10.8%増の14万9,697台、英国は同21.4%増の12万1,711台と高い伸びを示した。また、電動車の販売も好調で、欧州では20%増を示し、うちフルハイブリッド車の販売台数は3割増となり欧州市場での電動車販売で2位を獲得したという。電気自動車販売は9%増。
40万台の及ぶルノーの商用車販売のうち31万500台は欧州での販売で、小型商用車市場で再び欧州トップを獲得したという。主力車種の「カングー」(前年比30.5%)や「トラフィック」(同14.8%)がけん引した格好だ。(2025年1月16日)